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中国語で組曲『ニコニコ動画』

  2007/12/297月 7th, 20224 件のコメント

今年の5月上旬、中国と香港に行ってきた以来、台湾の将来を考えるといつも暗くなるが、先日の記事の内容はマジで暗すぎだと反省した。なんとか楽しいネタを考えようかなと、とにかく10月初自分がニコニコ動画(以下「ニコ動」)に上げた中国語版の組曲『ニコニコ動画』の観察報告から書いてみよう(途中からまた暗くなる予感)

組曲『ニコニコ動画』とは

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組曲『ニコニコ動画』」とは6月末でニコニコ動画(以下「ニコ動」)にアップロードされ、サービス開始およそ半年間のニコ動で知名度の高い楽曲を繋ぎ合わせたメドレーで、のちにニコ動の「歌ってみた」ジャンルをずっと賑わっていた楽曲。詳細ははてなキーワードウィキペディアの記事にご参照ください。

中国語で組曲を歌ってみた経緯

自分はニコ動を知ったのは1月末なんだが、アカウントを取ったのはちょうどその6月末だったので、幸運にもその夏休み期間で盛り上がる「組曲フィーバー」をリアルタイムで目撃した。*1
と、こういうユーザー参加型サイトはただ目撃するのもつまらないので、自分への誕生日プレゼントは組曲を歌おうかなと思って、歌ったのです(ニコ動YouTube)しかしその一週間前、台湾のBBSサイトPTTのC_CHAT板の有志が作った組曲動画が上げられたばかりなので、大人数でそこまで作りこんでたモノがあるから、その後では時間を費やして映像にローカライズな工夫をするか、もしくはよほど歌唱力がない限り、ピンの外人が普通に組曲を歌うのもただのカラオケなんだなと思った。
そこで、身の回りにはひとり美声を持つ人を思い出した。この前の日記で人生初の商業単行本がなぜかソーシャルブックマークサイトで売られる物分りの良い簡嘉誠くんのこと。簡くんはいい声してるから*2、いい感じで歌ってくれるんだろうと…しかし肝心な日本語は彼が出来ないんだorz
「よーし、おねえちゃんが親切に歌詞を中国語に訳してやろう!」というノリで、9月上旬にちゃちゃと訳した。毎日口ずさんでいる期間はおよそ一週間だが、書き出すのが三時間もかからなかった。が。そのあと簡くんは雑誌連載以外の仕事*3が発生し、仕事だけで死にそうになったので、この金輪際には慣れないことさせてはいかんと判断し…
自分で歌いました(おいおい)
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幸い10月10日は祝日なので、作る時間が確保できた。また前に一回日本語で歌ったから、その経験を基づきパート分けして、収録時間をかなり短縮。歌詞も一ヶ月も前に用意してあったので、勢いまかせで一日かけて作り、11日の早朝でアップロードできた。

コメントから台湾認識を見よう


アップロードしてから二ヶ月半、急に注目されることはなく再生数は地味にじわじわと伸び、12月末現在では再生数は14900回を越え、ニコ動本家でのコメントは3600ぐらい、10月18日からサービス開始した台湾版でのコメントは1000ちょい。ニコ動で10分以上の作品のコメント上限は1000なので、マイメモリー(コメント)が仕様で保存できない台湾版はしょうがないが、本家には1000コメされる度に記録を取っている。
そんなに超人気動画ではないので、コメントはそう早く流らないから簡単に取れる。アピールできる歌唱力はないから(苦笑)、最初から「日本語だったモノが中国語になったのを見て、日本人/日本人以外=台湾・香港あたりの人はどうリアクションするのか」を試してみたいのが目的だと言ってもいい。たぶん取ったコメントをサンプルに、日本人や台湾人の何かが見えるじゃないかと踏んでいる。
それでは日本人も台湾人も最後まで見せ続ける必要がある。歌唱力頼りは無理だから、リズム音痴を生かしながら(笑)、得意な声色早変わりや台湾オンリーのネタ*4を仕込み、説明文に弾幕用のテンプレートも用意し、とにかく何でもいいから最後まで見させ続けようと狙った。結果から見ると、これはうまく行ったと思う。

日本人の場合

コメントから「日本人/日本人じゃない」を完全に見分けるのは一見難しいが、華人は日本人と違い、ネットでやたらに自己主張したがるので、匿名のシステムでもわざわざ自己申告の習性がある。そのまま(簡・繁)中国語を書き込むモノや、日本語だがセンテンスの構造は中国語になっているモノとかをも含めて、わりと簡単にコメント者の出身が見分けられる。
さて、日本人のコメントの傾向というと(多い順)

  1. 普通に面白がる・褒める・指摘する・弾幕で遊んでくれる
  2. 空耳を書き込む
  3. 会話(交流)を試みる
  4. 「母国語でもっと唄って」とほのめかす
  5. 台湾独立をほのめかす
  6. 「パクリ国家死ね」が代表するアンチ
  7. 日本語でおk」とシャレでも拒否でも取れる反応
  8. 中国語を勉強しているけど聞き取れないと訴える

当たり前だが最初から今でも普通に面白がるのがやはり一番多い。「wwww」が連ねるコメントが多く、所々の仕込みにちゃんとリアクション。こういう方々のおかげでニコ動は成り立っているような気がする。ただもともとニコ動のユーザーは2chの流れできたのが多く、親台・嫌韓嫌中の傾向が強いので、説明文の「台湾人です」がなければアンチの数がもっと増えるかもしれない。実際この中国語版が上げた二週間後上げられた韓国語版組曲(現在はもうアップロード者により削除された)は、面白がる/アンチの割合は半々になっていて、作るのに労力のかかるカラオケテロップだったや音声が二倍速(!?)など特徴があるにもかかわらず、作品に全く関係のない罵詈雑言ばかり書かれていた。
空耳はニコ動での外国語動画によく見かける文化なので、自分の動画に付くモノもかなり楽しく見てた。最初は少ないが、コメントが1000を超えてきたら増え始めた。まあたぶん同じ人による書き込みとも思うが。早口の中国語は日本人の耳では「ちんちんちんちん」になると、遊戯王のセリフの「放開我(ファン・カイ・ヲォ)」が「ばっかやろー」に聞こえることには自分なりの新発見だった。面白い。また「がんばれ」、「ここは中国語フルでくれ」、「これ歌いたいけど誰かカタカナを」などで代表する国際交流を強く意識したコメントも最初から見かける。
アンチは再生数10000を超えた後(11月半ば)出現、原因は11月半ばに上げられた『日本人が台湾人にお返しの組曲作ってみた』の中国語訳はこの動画を参考していてWIKIに張られているため、返礼組曲の誘導で閲覧者とアンチがそのままやってきたと推測される。また、それに釣られたように台湾方面のアンチも台湾版から流入してきた。ただ面白いのは、「台湾独立しろ」が代表する独立コメントはアンチコメントと、まるで入れ替わるように再生数10000前後でその比例が逆転した。単なる偶然かもしれないが、興味深い。
ここで一番注目すべきのが、タイトルにはすでに「中国語」が入っているのに、コメントに「台湾語はいいね」、「台湾語を勉強してくる」、「これは台湾語じゃないだろう」などがよく見かけること。しかも最初タイトルには「(台湾華語)*5」がなかった時から、今になっても時々見かける現象。どうもニコ動ユーザーの一部には、「台湾人がしゃべる言葉=台湾語」の先入観があるようだ。さらに一歩進んで「なぜ中国語で歌う」、「なぜ台湾語で歌わない」のもあり、それもこの動画にだけじゃない、中国語で歌った『思い出は億千万』も類似なコメントが見かける。
韓国の女の子が日本語で歌う『もってけ!セーラーふく』がアンチにえらい叩かれ、そして韓国組曲の件もあって、ニコ動での「台湾好きの雰囲気」は、どうも嫌中と嫌韓の感情に沿って生まれる現象で、台湾に対する実際の認識によるものではないようだ。小さな台湾は大きな中国と対立するというシチュエーションと、日本及びニコ動での親日派の台湾人の行動・論述から、台湾は中国とは分離していて関わりのない何かに仕立てられ*6、それを称えることで嫌中感情を紛らわせる可能性があるかもしれない。まあ単純に考えすぎだかもしれないが(笑)

日本人以外の場合

日本人以外は主に台湾、中国と香港の方々からコメントされている。結論から言うと、中国人には「台湾人ってがんばってんな、(中国)政府に抹殺されないように気付けな」と言われ、香港人に「これは楽しいな」と素直に面白がれ、台湾人に「これは台湾人じゃない支那人は帰れ」と疑われ罵られる。今まで一回だけ遭わせたタグ荒らしも、文法の間違いから台湾人がやった可能性が高いし、12月30日には「本当に台湾?疑惑(是不是台湾人)」タグもつけられた。あんなに台湾ネタを仕込んだけど、残念なことに私はニコ動の台湾ユーザーから見てどうも台湾人じゃないようだ。いいよ帰るよ、サイド3に帰ればいいだろう(苦笑)
バカか。
台湾人のコメントを絞って傾向を見ると(本家+台湾版で多い順)

  1. 組曲が中国語に翻訳されることに対する拒否反応
  2. 中国語の発音・翻訳にケチをつける
  3. 「これは台湾人じゃない」と連発、及び議論コメ
  4. 普通に面白がる・褒める・指摘する・弾幕で遊んでくれる
  5. 日本人に「うp主は中国人/台湾人じゃない」をアピール
  6. 疑う・貶すコメントに対し「やめようよ」と呼びかける
  7. 支那人来襲」や「馬英九萬歲」が代表するアンチ
  8. 空耳を書き込む

さらに小分けしてみると、本家の場合1・2(初期)・4・5(10月末ぐらいから)・7(11月中旬から)がメインで、台湾版は5以外のリアクションは均等で時々8、のような感じだった。
さて、これをどこからどう解釈するのか。平常心で「興味深い」とか言ってられるけど、立場は立場でやはり多少感情的になってしまう…ああそうだよ、自分が歌ったモノなのでこう分析に取り掛かるのは気まずいんだよ。
まずは結局一番多かった「拒否反応」から。ニコ動の台湾ユーザーは、組曲動画を作ったPTTのC_CHAT板の住人たちが代表するように、大学生及び大学院生(20代*7)が多く、大学の高速回線を使って、ニコ動にリアルタイムでアップされた日本のアニメを見るのがきっかけの人も多い。つまり20代の日本アニメ好きが中心ということだ。
一言で済ませばいわゆる「オタク*8の近親憎悪」だ、実はそう深刻なことでもない。客観的に見ると全く同じ現象である中央大の組曲258人集団合唱(10月中旬アップ)は、鳥肌が立つほどの褒めコメが流れているのに対し、その後の埼玉の組曲650人集団合唱(12月中旬アップ・現在アップロード者により削除)には信じられないほどのアンチコメが降り注がられる。もちろん、褒めコメとアンチコメを入れてるのは違うグループのユーザーだと思うが、ただ動画の違いでその力関係が違ってくる(そしてコメの傾向として表す)ことは、「外(=得体の知れないもの)」に対しては寛容と憧れ、「内(=自分と同質、同様と思う/認めるもの)」に対しては苛烈で攻撃的、かのような見えない「モノ」は、確かにニコ動の中にあると思われる。で、その「モノ」を内包したニコ動に引かれて進んで使う台湾ユーザーも、同じような性質を帯びていてもおかしくはない。
それと台湾の20代は、子供の頃にはちょうどテレビから中国語のアニメソングが徐々に消え、中国語で歌うアニメソングに親しみの持てない世代*9でもあって、日本語のアニメソングを中国語にするなんて「冒涜だ」と思ってる人もいるようだ。実際『鳥の詩』の段落で「国歌を汚すな」とかのコメントがつけられ、それを見た時には「悪いけどおたくの国はどこ?」と伺えたくなるけどね。ヲタクの国ですかね(笑)
また聞いててもよくわからない日本語は、なんだか格好よく美しく想像している部分が、中国語(自分のわかる言葉)になるとわりと普通もしくは電波だったと気付いて、「夢が壊された」なので反発したりするところもあるが(日本人にも英語の歌の邦訳に反発したりすると同じね)。実際ニコ動台湾版の掲示板には、「ニコ動に(中国語の)下品の言葉で空耳しないで目障りだ」と書き込んだ人が「有名のアレとコレの空耳だって下ネタよ」と教えられ、「日本語だから下品だと感じられなかった」というやり取りがあったし。でもすべてが反発なわけでもなく、『創聖のアクエリオン』のところで「ああっこれは恋の歌だったのか、こんな素敵なのが知らなかった」のコメントもある。このような純粋に中訳で元の曲に対する興味が湧く人が普通にいることもわかる、悪しからず。
ただ「台湾人じゃない」論争について、これは本当に予想外。アップ後まもなく自分の中国語ブログでこの件について文章が書いたし、疑問コメの出現前からそのリンクがコメントで入れられていて、その後も何回か入れられてる*10のにもかかわらず、検索もできないバカ人がこんなにいるとは思わなかった。PTTのC_CHAT板で一時期流れていた「いさじ*11はきっと台湾人だ」デマと照らし合わせてみると、人が自分の意に合わないからすぐにその関係を切り捨てたい、人が他所でとんでもない成功を掴んでいたら繋がりを強調したがる、その台湾人の気持ち悪いところが丸出した表現だった。と、そういえば以前にもここで似たようなことあったな
はっきり言おう、京片子を操れる中国人のそり舌の発音はもっとうまいよ!私の発音はもうすごく台湾式になっていて、「ㄦ(er)」音がほとんど出せずで「ㄣ(en)」と「ㄥ(eng)」も分けて発音しようとしても同じに聞こえる(本当は違う)。私のそれが中国人の発音だと思っているのは、本物の中国人の喋りを聞いたことがないか、己の中国語レベルが低すぎだか、どっちかに一つしかないんだ。国語教育がここまで崩壊している今は、後者の可能性は高いと私はそう思えざるを得ないが。
あとは正直の話、「この人は台湾人ではありません」との旨のコメントを本家に書き込む神経がわからない。なぜ日本人に訴えようするのか?台湾人じゃないから日本人にお願いしてやっつけて(アンチコメをもっと書いて)ほしいのか?意味がわからない。だいだい、台湾人に詐称して何かいいことでもあるのか?そんなみっともないあなたたちを見て、できれば私は自分が台湾人じゃなくなってほしいでさえ願いたくなるさ!ケッ!
なんだか暗くはならなかったが、ずいぶん感情的になってしまいましたね。ごめんなさい。
最後は翻訳にケチつけられる件だが、説明文に「歌詞は基本的に直訳だが、文字数や語呂合わせのため所々改変あり」が書いてあるのに、正確性を要求したり「ここの翻訳は微妙」とか書き込む奴は、たぶん日本語が読めないから無視。自分が唯一「間違ったな」と悔やんでいるのは、締めの『さくら』にあるセリフ「春です」。アレを「私は春です」と解釈するのは確かに間違いだった(本当は「今は春です」の方が正しい)。終盤の簡単なセリフだから逆に気付いてなくて、恥ずかしい。

とりあえずの結論

アップしてからまだ三ヶ月もないので、結論とかを下すのも早すぎると思う。なのでとりあえず。
台湾版で「歌がへた」や「声が変」や「私が歌い直してやる」などのコメントはアップ初期から見かけるけど、もっとローカライズした香港の方による広東語バージョンでさえアップされた今になっても、ほかの台湾人による中国語や台湾語パージョンが上がってこない。予想した展開なんだが、本音を言うとこれはすごくがっかり。
でも一方、10月には地味な(笑)この中国語版と韓国語パージョン、11月にはマレーシアの女の子による英語版*12が英語組曲フィーバーを起こし、12月は広東語バージョンとミクの韓国語版リベンジが上げられ、ミックスによる世界の組曲も出てきた*13。ニコ動を窓口に国を超えた何かは、ドコのナニ人とかを執着する鈍い輩を置いて、恐ろしいスピードで加速しているように見える。その先には何かあるのか。それが目撃できると思うと、わくわくする。いや、ぜひ参加させていただきたいね。

*1:幸運というか残念というか例の「自演騒ぎ」もリアルタイムで目撃した。帰ってきてくれよゼブラ…ううっ。

*2:本人のブログ(繁体字中国語)では一回だけ自分の歌った曲をアップしたことがある。「So Much In Love」(英語)という曲で、ひとりで四部合唱のアカペラだった。基本的には高い男声が得意のようだ。

*3:来年の国会議員選挙に向けて、国会議員選に関する学習(?)漫画の仕事。その成果はいま台湾ヤフーで読める!詳しいことはまた今度。

*4:ウルトラマン=超人力覇王(80年代の台湾のレンタル海賊版ビデオで一番良く使われている訳名)とか台湾オンリーの用語、台湾しか使わない中国語の発音記号「注音符号」、中国で歌ったら警察に連行される(?)中華民国国歌とかを歌詞に織り込む。

*5:中国で使われる中国語(北京語ベース)と区別して、台湾で使われる中国語は「台湾華語」、「台湾国語」と呼ばれる。両方ともいわゆるマンダリンだが、アメリカとイギリスの英語のような差が存在する。専門家ではないので詳しくは「台湾華語」をキーワードでググってください。

*6:実際、台湾国内でも度々そういう動きが見られる(去中化など)、残念ながらあまりうまくいけそうにない。ここ50、60年の歴史だけ見ても、政治的には可能かもしれないが、いまの台湾を中国から文化的に分離し出すのは、人口の半分以上を入れ替えないとほぼ不可能に近いと思う。

*7:台湾は10年ぐらい前の教育政策改革により、高校が当時の2倍弱、大学が3倍強に増設し、大学生インフレが起きている。1994年全国大学生人数が25万人に対し、2006年の全国大学生人数が100万人以上になり、2007年の大学合格率は96.28%。総人口から換算すると20人に1人は現役大学生という怪現象。2000年以後は大学だけではなく、大学院も増設し始め、しまいに「大学院生インフレ」も起きた。また大学院に入るために大学でわざと留年する人も増え、20代後半でまだ学校にいる人が10年前よりかなり増加。

*8:本当は「オタク」という表現を使いたくないが、名詞が見つからないから仮に使う。台湾(及びその海外)の「オタク」は、環境などさまざまな原因で、その本質は日本の「オタク」のと必ずしも同一だとは限らない。実際、同一じゃないのがほとんどだと思うが。

*9:台湾での日本アニメの放送は30年前から、最初は吹き替え+中国語OPがデフォだったが、その後いろいろあって(また今度…)、1994年の『ママは小学四年生』のOPが最後の中国語アニメソングになり、その後は「日本語OPをそのまま流す」のが普通になった。なので、現在20才の大学生で、アニメソング=日本語のものしか知らない人はいる。

*10:それはちょっと意図に反しているのであまり良くないと思うが…

*11:ニコ動の有名な歌い手。低音が魅力的で私もファン。本人アップ作品からすると宮崎県民らしい。

*12:その前にはもう日本人による英語版が複数アップされたが、映像に工夫していないので、そう注目されていなかった。いいのがあるけどね。

*13:ニコ動で「外語で組曲『ニコニコ動画』」のタグからたどれば上記の組曲が見れる。実際これらを語るともう一文章ができるんだが。

elielin

数年前は東京でアニメ制作進行をやってた台北在住の台湾人編集者です。おたくでもギークでもないと思うけど、そう思っているのがお前自身だけだと周りから言われています。時々中野区に出没。

4 件のコメント

  • ぼぼよる より:

    こんにちは、初めまして。
    いつも興味深く読ませていただいています、日本の高校生、ぼぼよる(♂)です。
    不肖、中国語を勉強しており5年になります。まだまだelielinさんの話す日本語のように操れませんが、頑張っております。

    今回の記事は大変おもしろかったので、コメントさせていただきました(笑)。
    ニコニコ動画からお国柄を分析するとは、大変興味深くて。僕はあんまりニコニコ動画を見ることはありませんが、弟がいまして、たまぁに「ウ〜ルトラマン、ウ〜ルトラマン」なんて歌っているものですから(笑)。中国語に訳された歌詞も興味深く読ませていただきました!!

    大陸の普通話を簡体字で勉強している私の中国語は、南の人からすればバリバリ「京片子」だなんて言われますが、普段から台湾の文化にも接し、繁体字で台湾の友達と台灣華語でおしゃべりするようにも心がけております。ウルトラマンに「超人力覇王」なんて呼称があったなんて…本当にelielinさんのブログは勉強になります♪

    是非弟にも見せて感想を聞きたいと…思います(笑)。
    どうぞ、これからも頑張ってくださいね〜。

  • ぽち より:

    簡嘉誠さんのあまりの美声にうっとりしました。
    えぇ、うっとりしましたとも!
    いいなぁ。
    でもお仕事が入ったんだったら仕方がない。
    なにかの折にでも是非ニコニコデビューをしていただけると、私が喜びます。

  • sell より:

    私もニコニコは開設当初にアカウントをとりました。
    無意味にみっつほどw
    組曲自体の存在は知っていたのですがTWEETにelielinさんが
    中国語版を上げたのに触れて、それを調べるまでこんなに
    ヴァージョンがいっぱいあったとは気づきませんでした。

    youtubeでは日本人は既存の違法コンテンツしかあげられないと
    よく耳にしましたが、ニコ動では創作的な作品が多数上げられ
    ているのは、コメント機能のおかげですかね。
    やはり、反応があると嬉しいものですからね。

    今後のニコ動の問題はやはり著作権侵害でしょう。
    初音ミクなどでオリジナル曲が存在するとはいえ、まだまだ
    大半は既存の楽曲や映像の使用によるものですから。
    まだ、細々とやってた頃は見逃してもらえたものが、これだけ
    大きくなってしまうと、そうもいかなくなってきた様です。

    ニワンゴがジャスラックに著作権料を支払うという事で
    解決しようとする動きもある様な話も聞きますが果たして
    どうなる事でしょうか。

  • elielin より:

    >ぼぼよるさん

    はじめまして。高校生で中国語学習歴5年!すごいです。

    中国大陸と分断されて50年、台湾の中国語は台湾語(ここはホーロー語を指す)、日本語、英語などの影響で、大陸との違う形になっています。近年は大陸とも交流が増え、向こうの用語に影響されたりするところもあります。

    ただ台湾の社会はここ10年、90年代以前の脈絡を切り捨てれば進歩に繋がるという勘違いしたようで、まだ近い過去の財産をいかにも簡単で手放そうとしていました。正の財産でさえ切り捨てられますので、海賊版とかの文化の負の財産は当たり前のように記録さえ残らないのです。これはとても残念なことだと思います。

    その残らないものを、たとえば『超人力覇王』や『小叮噹(ドラえもんの旧称)』など、(法律に触れないため)日本マンガ・アニメを無理やりローカライズ化される過去などを、一時期ここでメモ程度でもいいからまとめようとしましたが、いろいろあって(遠い目)停滞しました。これからはがんばって復旧(?)しますので、たまに遊びに来てください。

    ニコニコ動画は面白いですよ。でもどっぷりつかりすぎるのは10代にとっては不健康だと思います(笑)ほどほどにしましょう。

    >ぽちさん

    でしょう〜本気でデビューさせたいですが、新収録が無理だったらもう適当にその『So Much In Love』を写真とか付けてあげようかな…と思ってますがw

    >sellさん
    >やはり、反応があると嬉しいものですからね。

    これは創作においてとても大切なことだと思います。リアクションがないと、作る人もなかなか次へは進んでいけないし、いやまず進む意欲も沸かないんでしょう。

    二コ動を見てもう一つ気付いたのは、華人が(評論家気取りで)「良い/悪い」で評価したがる傾向に対し、日本人は「好き/嫌い」で評価するのが多い気がします。それが日本人がどんどんモノが作れていけて、華人はイギリス領だった香港以外ではなかなかモノが生み出さない原因の一つかもしれません。

    あとは著作権ですが、今までの著作権及びその利益の獲得・分配システムは、これからの時代では成り立たなくなるでしょうと私は思いますが。発表と取得の方法が劇的に変わった今、それに伴う利益の獲得と分配も新しい還元策を考え出さないといけないと思います。

    そもそも誰でもコンテンツを作り出す時代に、ただモノを作り出すのはもうそんなに大したことではないのです。コンテンツを作るだけでは金になりません。うまく流通させられることによって金になるチャンスが生まれるのです。ジャスラックが代表する旧時代の著作権料などの徴収・分配組織及びその考え方は、今はまだ上手に出せますが、やがてその事実を直面しざるを得ないでしょう。その時、すでにコンテンツ流通の大手になってるYouTubeやニコ動とは立場が逆転する可能性もありえると、思いますが。

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