歯のクリーニングへ。
歯科医の先生のほうから突然、台湾文学の海外翻訳の話題になり、翻訳出版助成制度の話まで出てきた。なぜか「政府の政策に感謝すべきですよ」と言いたげな雰囲気だった。
お断りだ。
創作とは、ひとつひとつが起業そのものだ。
創作者を名乗る以上、その覚悟は持つべきだと思っている。「安定した収入がないと創作に専念できない」などと言うのなら、誰も就職するのを止めたりはしない。
この約 30 年間、政府は税金をばらまき続け、資本主義本来の投資メカニズムを著しく歪めてきた。その結果、起業家精神も粘り強さもない人や組織が市場を根本から壊してしまった。
これのどこが「感謝すべき」だよ…
ひと苦労してようやく歯のクリーニングが終わり、ふと歯科医のデスクを見ると、どう考えても先生自身が買いそうにはない本が一冊置いてあった。
…なるほど。
これですべての謎が解けた。
しょうもない駄作が賞を取るというのも、まったく罪深いものだ。









