今日の午後から、Facebook も Threads も東野圭吾先生の訃報で埋め尽くされている。中国語圏に最も読まれている日本人作家のひとりだと言われるのもあって、本好きの集まりからドラマファン界隈までみんな衝撃を禁じ得ない。
21 年前に東野先生へインタビューできたのを思い出し、期待を持たずに自分のクラウドドライブを検索してみたところ、驚くほどあっさり音声ファイルが見つかった。再生してみると、楽しそうに語っていた東野先生の姿が、まるで目の前に浮かび上がってくるようで、なんとも言えない感傷的な気持ちになった。
当時はまだ『容疑者Xの献身』が刊行される前だった。のちに直木賞を受賞してから 2020 年頃まで、東野先生はあまりインタビューを受けていなかったようなので、『挑戦者月刊』2005 年 7 月号に掲載したこのインタビューは、いま振り返ってみると、もしかするとかなり貴重なものかもしれない。

そしてその翌年、2006 年に繁体字中国語版『容疑者Xの献身』のために書いた推薦文は、その後シリーズ全体の案内文として、独歩文化から刊行された東野作品のすべてに掲載されるようになった。しかもそのまま十数年も使われ続けたらしく、現在までの自分の人生で、最も多くの人に読まれた文章になっていると思う。
何と言えばいいのだろう。実に薄い薄いものではあるけど、これも少し不思議なご縁だったのかもしれない。たぶん。本当にありがとうございました、東野先生。










