昨日は腰痛で一日中動けなくて、国慶節の総統談話を一日遅れて全文を見てきた。なるほど。台独(台湾独立)でなく華独(中華民国の名で独立)の方針に固めたのか。実によくできている。
八つ墓村を思い出すよ。
小さな島にある、小さな村に流れ着いた落武者たちは、金と知恵と「中華民國」を持ってきた。それらがいつの間に、とてもとても卑しい村人に盗られた感じだね。これから皆殺しか?いや、すでに20年間もかけてその帰郷の望みをプライドを惨殺してきたかも。卑しいのに誇り高き素振り。村人の一員としての心情は複雑。あと「米中がもし戦争するなら、戦場はどうぞわが国をお使いください」と言わんばかりなとこもなんだかな。
自分はどちらかというと、高校2年生ぐらいから華独寄りなんだが、統一はさすがに数十年の分断で選択肢としては現実味がないけれど、中国との交流を深める前提であらば、その可能性おも薄く薄く残しつつ、中国とは協力関係に持っていきたいし、中国人とも仲良くなりたい。
なので、総統談話で見るこういう反中を基礎とした華独は、数十年も前に台湾に流れ着いた若い兵士たちが、「いつか祖国に帰る」思いで必死に守ってきた「中華民國」を手にして彼らの「祖国」に挑発するのが、反吐が出るほど気持ち悪い。
「民主のない中国に断固抵抗し、これからも対立し続ける」と言うならば、いっそ「台湾」でも「神聖民主ポテト帝国」でも高く掲げてほしい。まあ実力は(「民主」を追い求めたこの20年間、無駄な議論ばかりしてやるべきインフラは多く成し遂げず、たいへん消耗したから)もうチワワぐらいしかないから、できないと思うけどね。