現在鑑賞中のも含めて、今年の観たドラマなどの作品リスト2ページ目。映画が多め。また10月で主に観ていた中国ドラマは『玫瑰的故事』と『以家人之名』の2作。
『玫瑰的故事』は直訳すると「薔薇の物語」で、ヒロイン劉亦玫の物語である。中華圏ではかなり好評だそうで薦める人も多いみたいだけど、正直なところどこが良いのかまったく分からない。初期には、ヒロインを自由奔放な性格として描こうとしているが、どう見てもただの情緒不安定な怖い女性である。その後、歳を重ねるのにつれて一見落ち着いてきたようにも見えるが、やはり根本的には自己中心的で恋愛脳なのだ。
原作では四人の(明らかに全員がヒロインの美貌に惹かれている)男性の視点で構成されているが、これをヒロインの一人称視点に変更し、さらに外見重視のフォローも取り去ってしまったため、ヒロインの印象がぼやけてしまった。その結果、周りの彼女に夢中になり、嫉妬する男性たちがみな頭が少しおかしいように感じられる。
一方、ヒロインの兄夫婦の物語は非常に面白くて、兄の嫁さんの名前は「蘇更生」で、タイトルを「更生的故事」に変えても良いと思うぐらい。訳わからん。
『以家人之名』はとても良かった。いわゆる「兄妹ラブコメ」というテーマが、制約の多い中国でどのように表現されるかの傑作。血の繋がりのないけど「兄妹=家族」という、登場人物同士の異常なまでに複雑な関係設定だけで 20 話分ぐらい語れる、と、実際にもその通りに描かれている。またヒロインを担当する女優さんが、実年齢が 30 歳を超えているのに高校生を演じた最初の数話は必見。たとえベビーフェイスでも、15 歳の少女の青春をこれほど表現できるのはすごい。
後半は少し話が引き延ばされているように感じたが、キャラクターが鮮明で気にならず、いくつかの事件や人間関係が最後まで引っ張れた。しかしそれでか、すべてが解決する、解決しなければいけない最終回は少し弱く感じる…ラスボスの行動のもとは心の病なのに、ハッピーエンドにするためか、たった一つの記事を読んで、心を改める=自立で生きていこうとするような展開はやや強引。ただ…まあ最終回だし、視聴者がここまで見てくれたのであれば、それがもう勝ちだよな。
とはいえ、何か気になる点を挙げるとすれば、『以家人之名』の登場人物がケイタイが壊れたりブロックされたりした際、他人のケイタイを借りて電話をかける場面がある。しかも複数回。普通…貸すのか?サイフも中に入ってるのに?たとえケイタイが借りられたとしても、なぜみんな電話番号を覚えているのか?私は今や家の電話番号すら覚えていないよ(老)
ここ2週間はなぜか日曜劇場の連続。『A LIFE』のキムタクも救えないわけわからんストーリーを見終えた後、超熱い『ノーサイドゲーム』を続けて観た際に感じた感動は倍増。最後には劇中のラクビー選手たちを応援したくなってしまったよ…良いドラマ観たよぅ…