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悪魔17

  2005/4/17月 7th, 2022コメントなし


3月20日からウワサを聞いたが、2月頭引き受けたのあの小説が掲載されたらしい。でも献本がなかなか来ないから、昨日本屋に通りかかったので一冊買った。80ページで定価は168元(約500円)もする。思ったより高いな、学習雑誌。
と、今日献本が来たよ、しかも二冊。少々損した気分。
さてと自分の小説だが…タイトル変えられてる(汗)確かに神秘的な雰囲気を出すために*1、《17》という気取ったタイトルをつけたので、もしかして「悪魔17」とかに変えられるじゃないかという予想はしていたが、《叫做「十七」的惡魔(「十七」という名の悪魔)》に変えられるとは、ちょっと意外というか、あの、ストレートに言いすぎるんじゃないかこれ(滝汗)まあ、いい。内容はあまり直しとかされていないから、やはり素直に嬉しい。
当初は編集さんから「小学生向け」「学園モノなら共感が得られるかも」「血と暴力と性描写を控える」「5000文字*2」といった制限を聞かされたので、それをもとに①主人公を小学六年生に(学園モノで性描写は完璧になしにする)②第一人称で主人公をハードボイルドな転校生に(とにかく登場人物を減らす)③メインは死者は自殺か事故かを解く(殺人=血と暴力だから)という感じで書いてみた。星新一さんの短編を引っ張り出しで勉強してみたりもした。*3

あと三ヶ月で小学校を卒業する「ボク」が、人生四回めの転校で見知らぬ学校に。でも見知らぬクラスメートたちが全員、なぜか転校初日から彼を避けようとした。退屈な空気から解放されようとして彼は屋上に行き、そこで出会ったとなりのクラスの子に、彼の座席に座ってた、あるごく普通な女の子は、「17」という名の悪魔に取り憑かれたから自殺した、というウワサを耳にする。そしてその「悪魔17」は、いまでも彼のクラスで、次の獲物を探していると――

こう整理してみると、主人公を高校生にして、もう少しちゃんとしたトリックとプロットを練っていれば、もしかして一応ジュブナイル向けの中編ぐらいの連続殺人事件に発展できるのにな。結局、5000文字の単純な謎解きで使っちゃったよ。あはっ。
それを置いといて、実はこの《17》は、例の学習雑誌の特集(推理小説の書き方)に合わせて、お手本として載った小説みたいだけど、なんと(書き方)に出てくる、クラシック推理小説には欠かせない探偵やワトソン役、殺人トリックや凶器などの要素は一切入ってないの…なので全然お手本にはなってないじゃないかと思う。悪いことしたな。

*1:自分の筆力には自信が無かったのです。すみません。

*2:最初は4500文字だが、その後メールをやりとりしているうちに、500文字増やしてくれた。よくわからないが。

*3:星新一さんってやはりすごいな…というのが結論。私は何年書けばそんな風に書けるのだろうか。

elielin

数年前は東京でアニメ制作進行をやってた台北在住の台湾人編集者です。おたくでもギークでもないと思うけど、そう思っているのがお前自身だけだと周りから言われています。時々中野区に出没。

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