この前『同人文化講座』の表紙に copainter の着彩機能を使ってみた結果にとても満足したので、ついでに「線画」と「ペン入れ」の両方の機能も試してみて、その違いを見てみることにした。が、どうやら私のラフがあまりにもラフすぎた上に、英語でのプロンプトも下手だったせいで、どちらの機能も結果はいまひとつ。
まずは「線画」から。ラフをアップロードし、英語でプロンプトを入力して画像生成を行う。英語が苦手な私は、「画像からプロンプトを自動判定する」ボタンを使って AI に出力してもらった。そして最終的に入力したのは「solo, long hair, looking at viewer, simple background, skirt, long sleeves」というシンプルなプロンプト。結果、出力された線画は、ラフとは似て非なるものになった。

続いて同じラフを「ペン入れ」機能に投入。「線画」機能との最大の違いは、「ペン入れ」はプロンプト不要で、ラフをアップロードするだけで良いこと。AI がラフに沿って清書してくれる上、ペン入れ時の筆致も調整可能で、理論上ではラフ=自分の画風に極めて近い線画が得られるはず。

しかし、自分のラフはあまりにも雑だったため、AI が忠実に清書した結果は正直お見せできないレベル。やはりラフはちゃんと描くしかないと判断し、後日改めて挑戦することに。
約1週間後、少し時間を取ってラフを整える。前とはかなり違う構図になったが、ポーズは変わらずメガネを押し上げる仕草。AI 清書の精度を試したくて、大きめの巻き髪をたくさん描き込んだ。もとより大きなカールを描くのが好きだが、ペン入れはとにかく面倒なのだ。
ラフをアップロードし、「送信」ボタンを押すと…

おおっ! これはいい! ラフ自体やや変なパーツがあって、細部は少しおかしくなっているが、このペン入れは自分で描くよりも上手い!まあ、あるいは超がんばって描いたとしても、このくらいが限界だろう。
重ねて比較すると、AI は基本的にラフに忠実で、存在する要素をきちんと拾っている。ただし顔だけは…自分の描いた顔立ちに不満なのか、AI は目に下まつげまで追加した。まあ良いけど。


線画を少し手動で修正し、次は着彩。配色は自分でやるが、特にいい案が浮かばなかったので、原色3色を適当に塗る。塗り終えたら「着彩」機能に切り替え、線画と下塗りをアップロードして「送信」ボタン。数十秒後には結果。

うーん。前回ほどの衝撃はないが、それでも光と影の付け方は私より上手い。自分に塗らせたら、影をもっと多く入れてしまうのだろう。目の塗り方は私のやり方とまったく違っていて、ひび割れている感じもあったので、ここは加筆修正が必要。

PSD ファイルをダウンロードし、「shadow」と「light」レイヤーを clip ファイルに貼り付け、その上から直接加筆。人物のほか、メガネと背景も追加。

ここまで描いて、もう十分満足したはずが、ふとの思いつきで、AI にもう一層影を加えるかと試したくなった。ではさっそく…との結果、アップしたカラーリングとそんなに変わらず、細部が少し増えた程度。だけど目はまた塗り直されてしまった。うう。

色トレスされた箇所を残したかったので、png ファイルをダウンロードし、目などのハイライト部分だけ入れる。書き出した後には iPhone の「クリーンアップ」機能で不要な細線を消し、ついでに全体の色味も調整。
ふむ。これで完成、ということにしよう。

感想。ペン入れと着彩をAIに任せると、確かに作業は非常に速く、結果も自分でやるより安定している。ただ、「描く」感覚は薄くなり、ラフの後はひたすら微調整と修正ばかりで、完全に編集作業になってしまう。娯楽や気分転換のためなら、やはり自分の手で描いて塗ってこそ満足感が得られるのだろう。
とはいえ、生産量を上げることが目的なら、copainter の「ペン入れ」と「着彩」は確実に作業時間を大幅に短縮できる。特に「ペン入れ」機能は、以前使った sketch2lineart よりもオリジナリティを保ちやすく、とても実用的だ…が、絵を仕事にしていない自分には、生産量を増やす必要ってあまりないよね (;´Д`)








