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さる4月26日、過去数十年に渡り台湾を支配し、近年は微妙な野党の役割を担う中国国民党の党首・連戦が六十年ぶりに訪中の旅に立つ。それで皆さんはもうご存知かもしれないが、連さんの行動を支持する派とその反対派は、台北中正国際空港で大騒ぎ。旗を使って格闘したり、ぱちんこ大刀を持ち込んだ人もいる。石と卵が飛び合い、爆竹もぱぱぱぱぱと派手に音を立て、空港ロビーはまるでお祭り会場のよう。しまいに負傷者まで出てくる。国の出入口で何やってんだ

詳しいことはあまり語りたくない[1]一つだけ言えるのが、連戦をまるで台湾総統のように見立てる中国の態度について極めて不快感を感じることだ。ほかには何も言いたいことはない、パンダに興味ないし。ので、ニュースサイトで検索してみてください。またid:tinuyamaさんの4月28日の日記では、戦闘衝突開始以前の雰囲気を味わえるレポが読める。

さて、恥ずかしいことを忘れて、楽しいことを見てみましょう。

その衝突シーンがあまりにも鮮明だったのか、翌日から《真・三國無双[2]「3」あたりと思われるが。とのコラージュがネットに張り出された。[3]王世堅とは民進党籍の国会議員で、その場では温和派に見えるけど、日頃の行動はどちらかというと武闘派。「私達は秩序を維持にしに行ったんだ」と言っているが、今度の騒ぎで責任が問われている最中。スポットライトの代価が大きい。

なかなか巧い作りで、ゲーム中心の掲示板サイトで大賑わい。そして、先ほども言及したように、大刀を持ち込んだ人がいる。黄明財という方で、ヒゲ+大刀のキャラクターがまたマニアごころをくすぐった。それで続けてこれもアップされた。[4]胸には「殺連戦、救台湾(連戦を殺して台湾を救う)」と書かれており、危険なお人だ。

水扁軍団ばかりのもアレなんで、連戦軍団の攻撃も。[5]反対派の中でも温和と過激派と分かれていて、過激派の目的は「連戦出国の阻止」だから、結果論で敗られた方だった。

しばらくするといろんな亜種が増え、その中の巧いモノを紹介。

私のお気に入り。名前に誤字があるけど、本当にうまいっスね。後であっさりと捕まえられたことから、低い防御力設定も冴えている。

これもおすすめ。臨場感たっぷりだね。名前は「関魚」になっている。

空港衝突事件とは関係ないが、連戦さんが南京の中山陵*6[6]中華民国中華人民共和国ともに国父として仰ぐ孫文の陵墓。に訪問した際、「中山美陵」という書を書き残した。なぜわざわざ簡体字で書く意図は分からないし知りたくもないが、その字を揶揄したおバカな合成写真で締めよう。

References

References
1 一つだけ言えるのが、連戦をまるで台湾総統のように見立てる中国の態度について極めて不快感を感じることだ。ほかには何も言いたいことはない、パンダに興味ないし。
2 「3」あたりと思われるが。
3 王世堅とは民進党籍の国会議員で、その場では温和派に見えるけど、日頃の行動はどちらかというと武闘派。「私達は秩序を維持にしに行ったんだ」と言っているが、今度の騒ぎで責任が問われている最中。スポットライトの代価が大きい。
4 胸には「殺連戦、救台湾(連戦を殺して台湾を救う)」と書かれており、危険なお人だ。
5 反対派の中でも温和と過激派と分かれていて、過激派の目的は「連戦出国の阻止」だから、結果論で敗られた方だった。
6 中華民国中華人民共和国ともに国父として仰ぐ孫文の陵墓。
elielin

数年前は東京でアニメ制作進行をやってた台北在住の台湾人編集者です。おたくでもギークでもないと思うけど、そう思っているのがお前自身だけだと周りから言われています。時々中野区に出没。

8 件のコメント

  • ajian より:

    すみません、不謹慎にも笑ってしまいました。つか下手な字ですね>中山美陵。途中まで本人の字ですよね?連戦の今回の大陸訪問関連では、爺爺回来了とかいうのをさっき観て絶句してしまいました。

    http://mms.blog.xuite.net/56/0c/12067215/blog_13366/dv/177408/177408.wmv

  • PANALI より:

    いやはやもはや、中正国際機場でこんなんになってゐたとはつゆ知らず、驚嘆しつつも不謹慎乍ら愉快痛快。それにしても余りにも各種キャラクター揃ひ過ぎですね。
    中山陵に於ける揮毫に関しても、ああいふ古代書体があるのだらうと勝手に思ってゐましたが、南京出身の朋友に聞きましたら「あんな下手な字はいけません」とのお言葉でした。爺爺回来了に関しても超級五言絶句並みだし、つまるところ、あらゆる意味で有意義だったてうことでせうか?

  • QianChong より:

    だはははは! 笑ってしまいました。こういうユーモアのほうがいいですね、太刀やパチンコなどの「飛び道具」を持ち出すより。

  • elielin より:

    返事が遅くなりましてごめんなさい。

    >ajianさん
    そうですね、「穂」だけ別素材だと思います。その「中山美陵」の下手さについては、台湾や中国のBBSでも話題になりました。でも見たところでは、その紙の大きさに対し、連戦氏が渡された筆はずいぶん小ぶりに見えます。それで字のバランスが掴めなかったかも。連さんは別に書の達人でもないんですから、まあこんなモンでしょう。私に書かせたらもっと下手かもしれませんし(苦笑)
    それにしても「爺爺回来了(おじいちゃんお帰りなさい)」は強烈でしたね。私が子供の頃(推定18〜23年前)では台湾も時々こういうのを見ますけど、蒋経国氏が亡くなった後はだんだん減り、ついなくなりましたが。見た瞬間一気に70年代末にタイムスリップしたようです(笑)ちなみにその後台湾の議員らも何人か「爺爺不要回来了(おじいちゃん帰ってこないで)」というパロディをやりましたが、動きが揃わないしセリフもボロボロ、逆にオリジナルの真面目さが可愛く思えましたよ。

    >PANALIさん
    はじめまして。表現が変かも知れませんが、日本語の書き方がすごく格好いいです(やはり変だよね)なんと言えばいいでしょうか、えっと、大正の雰囲気が漂っていいですね(だから表現が変だって)
    台湾の報道はSNGばかり頼らなく、しっかり状況整理やまとめる能力があれば、こういった情報もちゃんとした形で国外へ発信できるんですが、残念なことにそううまくいきません。まあ、上のような形でも伝えれば悪くはないと思いますが(笑)連戦氏及びその後の宋楚瑜氏の中国訪問は、「台湾人自身が台湾に対して、中国(大陸)に対する見解の分岐は存在していて、しかも互いにコミュニケーションを取りたがらない」という問題を浮き彫りし、ある程度の状況整理を成してくれた。この点から見れば、私はとても有意義だと思っています。でもパンダは本当に要りませんってば(台湾の動物園だと死なせる可能性ありすぎますので)

    >QianChongさん
    暇があればゲームOPにでも作ってあげたいところですが…連戦氏の帰国でもうちょっと素材が集まると思いましたが(笑)、残念ながら「猛将伝」までにはなりませんでした。

  • locchi より:

    >elielinさん
    始めまして、この話題とは関係ないが、私たちは昔天母漫画便利屋時代の幼馴染みではないかと思ってる、、、^^;

  • elielin より:

    >locchiさん
    はじめまして。天母漫画便利屋はうちに遠いんですので、中学二、三年生の頃には何回か行ったきりです。その後新竹に引越して、大学は忠孝漫画便利屋中心で活動をしていましたから…たぶん人違いでしょう(^^;

  • locchi より:

    先は雑誌を買ってきたんですが、思いついた人と人違いですけど(名前は一文字違った^^;)、別のところで会ったような気がするです。天母漫画便利屋さんは家にも遠いんですから、こっちは中学生のごろだけ何回か行っただけ。高校からは忠孝漫画便利屋になるので、、、まあ気にしなくていいです。

  • elielin より:

    >locchiさん
    雑誌お買い上げありがとうございます。そうですか、一文字違いですか…それもなんかの縁ですね。これからもよろしくお願い致します。

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