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FF4での仕事①

  2004/7/257月 7th, 2022コメントなし

さて、24日には「明日まとめて語ろう」と書いてあるのに、二週間も放置しちゃった、えへっ。言い訳はしない。若者には潔さが命。
と、語ろうと言ったので、やはりまとめた方がいいなと思う。
FF4カタログ
まずは、イベント自体の基本情報紹介から。fancy frontier(ファンシー・フロンティア)、略して「FF」と呼ばれるこのイベントは、友人が編集長をやっていて、少し連載もさせてくれた*1台湾現存唯一のアニメ情報誌、「frontier」を出版する会社(本当は平面広告制作会社みたいだよ)が主催、2002年十月の第一回以来、半年一回のベースで開催し*2、今年の七月に四回めの大会に突入する、1997年から企業主催の即売会が台湾に上陸してきた以来、比較的に歴史の浅いイベントだが、その動員力はすごい。毎回日本からアニメ業界関係者をゲストとして招き(主には声優と監督、私もブローカーとして間に立ったことがあるが…)、まさにマニア達のお祭り*3。また、イベントマスコットもわざわざ日本のゲームキャラデザイナーのCARNELIAN氏に頼み、書き下ろしたオリジナルキャラクター。個人的にはデザインより設定の方が気に入ってる^^
規模は台湾最大とも言われ、今年のFF4は二日間来場2万人を達成し、参加サークル数一日700、二日で1400と計算*4。とにかく台湾では珍しく大きい同人イベント。三回目以後は他企業との連携が増え、今回は中華郵政(郵便局)との提携でイメージコスチュームデザインやコスプレコンテストもイベントのプログラムとして登場。
で、そのコスプレコンテストの審査は、今回私のメイン仕事だけどね(あの〜自分の会社の企業ブースは?)

つづく。

*1:今さら気付くのもあれだが、そういや原稿料は全くもらってなかったな私…まあ、いいか。雑誌連載でなけりゃ一生書くことはなかろう。制作進行をやりながらも書き上げられたことだけでも、神に感謝しないといけない奇跡だから。

*2:2004年に入って、母体は同じくFFだが、CWFやPFなどの違う名目で似たようなイベントを挟んだりするようになった。こういったやたら同人即売会を開催させるやり方について、文化の向上や人材の育成上、個人的にはあまりよろしくないと思ってはいるが、立場的にどう考えても口を挟めることではないので略。

*3:と、準備会の方はよく「FFは男性向で女性向サークルや同人を粗末に扱うんだ!」と同人女からむやみに攻撃されているらしい。弁護しているわけではないが、四回のうちに二回を参加してみて、ゲストの属性、プログラムの内容、そして来場客の性向から分析すると、このFFは基本的にアニメマニア(アニメオタク)受けのイベントだと思う…漫画ファンや(私みたいな)漫画マニアには、正直な話これは少し魅力の欠けるイベントだったかもしれないが、これは男性向か女性向かなどと云々以前の問題だ。が、こういう批判を受けつつながらも、FFは台湾国内最大の「漫画」同人誌即売会だという事実は動かない、これはなかなか興味深いことだ。まあ、参加サークルの配布物は「売れる」ために萌えやエロに傾く傾向が強いことのみならず、参加者の方も時に「○○萌え」を喚きまくるのを見て、さすがに私もたまに嫌気を差すけど…でもこれはFFに限って発生する現象ではない…台湾の同人活動の根底で何かが歪み腐っていると考えてもいいのかと、近頃は本気に迷っているが。

*4:実際二日間連続参加のサークルが多いため、1000は超えていないとみる。最近趣味で(おいおい)まとめている台湾の販売会事情がある程度できてきたら、多分それを見て分かるだろうか、2004年現在、出場の意向があり、実際出場可能なサークル数は、一回のイベントにつき多くても600〜700ぐらいだと私は見る。それ以外は幽霊サークル(申し込みはしただけで配布できる作品がない)か、サークル入場だけを狙って申し込んだダミーサークルだと推測。また、参加サークルとして成立するモノでも、大多数は小遣い稼ぎが目的…だからあまり頻繁に開催すると逆に崩壊を促すことになるって。

elielin

数年前は東京でアニメ制作進行をやってた台北在住の台湾人編集者です。おたくでもギークでもないと思うけど、そう思っているのがお前自身だけだと周りから言われています。時々中野区に出没。

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