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VOFAN、再び登場

  2006/6/277月 7th, 2022コメントなし
コミックファウスト (講談社 Mook)

コミックファウスト (講談社 Mook)

そうです!またファウストに登場です!しかもただのファウスト(?)ではなく、『コミックファウスト』なのだ。
この間のファウスト6号(A・BSIDE)に引き続き、今度は6月24日発売した別冊『コミックファウスト』に、VOFANが再び登場。B5カラー6ページの書き下ろしで、いつものあの電波詩的な持ち味というか…ちょっとね、男の子が書いたと思えないアレが全開なので、興味のある方はぜひ手に取って読んでみてください(宣伝下手だなオマエ)
さて、VOFANのことで私も少し手伝いをしたので、今日うちの会社に献本が来た。封筒を開けてみると、B5判で透明カバーそして折込表紙…すごく贅沢な感じ*1、紙もいいもの使っているし、雑誌作りとしては見てて本当に羨ましい。一回こういうのを作りたかったよ…でも予算が、というより値段上げられないから無理だ。
もらったばかりなので漫画の部分はざっとしか読んでないが、TAGROさんのが好みかな。西島大介さんのが好き嫌いというより「考えさせられた」と言うべきだろうか…キャラのないキャラ漫画って、こんな感じじゃないかと。うーん、さすが。あとは舞城王太郎さんの漫画…いろんな意味で面白い、ページ単位コマ単位で「続きを読みたい」気をさせてくれる。終わり方は微妙だが*2、面白い。舞城王太郎さんって実に不思議な作家だ。
編集長の太田さんには申し訳ないけど、個人的一番楽しみにしているのはCLAMP*3でも高河ゆんでもなく、やはり北米版『SHONEN JUMP』初代編集長成田兵衛さんのインタビュー(及び『IKKI』現編集長、『少年ジャンプ』の現編集長お二方関連の文章)だった。「マンガはアニメの派生物みたい」な見方は、台湾でもそうなってきた(昔は違ったのに…)。結局、「マンガ」というのは日本特有な文化で、他国にとってはやはり外側にある…その自覚を持っていないと、いつまでも内側のモノにすることはできないじゃないかと、私は思うけど。その点について、台湾はどこか「いいモノは仕入れてこれば自分のモノ」の感覚持っているようだ*4。そう、自覚が足りないというか…だから台湾はいつまでも空っぽか……と、嘆きタイム。それとid:ceena椎名ゆかり)さんの寄稿も面白かった。私にとってこの『特集企画』だけでも1000円以上…大げさか、じゃ…780円の価値がある*5マンガ学会の会誌だってなかなか見れないもん、これ。アメリカでのマンガ事情に興味のある方にはおすすめです。
小説はあとでじっくり読む予定。

*1:そんで定価も高かった…透明オビ(でもあの高さはもうカバーだよ)は高いんだろうね…VOFANの画集を作る時にはすでに経験済みなので。しかしいくら日本でも、ベースは漫画の雑誌が1300円なんて非常しk…コミック雑誌の棚では苦戦するだろう。

*2:これって終わってる?続きが気になるね(笑)

*3:高校時代はファンだったが。

*4:例えば昔、台湾の他社と話してて「…でも『ピー』はうちの作品ですから、うちだってその権利が『ピーピーピー』」とのセリフが出てきたことがある。それはおたくの作品ではなく、○学館の作品…つうかその原作者のモノでしょう…と突っ込みを入れたくなったが、ガマンした。

*5:天の声:「おまえ(献本なので)タダでもらったんだろうか…」あっ、う、ごめんなさい。

elielin

数年前は東京でアニメ制作進行をやってた台北在住の台湾人編集者です。おたくでもギークでもないと思うけど、そう思っているのがお前自身だけだと周りから言われています。時々中野区に出没。

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