4人の子供を持つ義理の妹に悩み相談(?)された感想メモ。
よく「ほめられて伸びるタイプ」と聞くが、ほめては伸ばせないと断言しよう。人間は所詮うどん生地、踏まれて叩かれなければ伸びない。そして冷たくする(ほめない)と縮んで、冷たいまま無理やり伸ばしても切れやすい。
捏ねまくりのもダメで、適度に寝かして熟成させる時間も必要。ブレンドも考えたら、星の数だけある小麦粉の種類に合わせて試行錯誤しながら、適温適度に最適な叩き方を模索するしかない。子供も大人も。
よって「ほめられて伸びるタイプ」の正体は「少しでも冷たく当たると固まるタイプ」で、手間がかかる。温湿度およびタイミングの配慮をしつつ、生地を温めながら手早く叩くのだ。
かと言って手間暇かけてがんばって伸ばせば美味しくなる保証がない。親というか、うどん打ちができるのが精々「不味くならない」だけで、あとは小麦粉の質と運が問われる。いい出汁と出会えますようにとでも祈ろう。
ちなみに混同されやすいけど、「温める/冷たくする」と「叩く/放置」というのが全くの別件で、組み合わせて行うものだ。冷たくして放置すると、どんどん縮んで固まって下手すると死んちゃうのだが、個人的に温めながらの放置がもっとも恐ろしいと。腐る。腐ったうどんほど哀しいものはない。みんな美味しくなろう