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オールカラー漫画雑誌『台湾漫画月刊』創刊記者会見。ネット界隈でdisられまくってるけど、創っただけと褒めてあげたい…だったが、0:55のアレはありかないと言うと「ない」。ないのだ…でもどうしょうもない…

正直コンセプトは面白かったのにな…個性の見えない流行りの絵を集めただけのものよりずっといい。けどこれはキツイ。自分の作品を褒めて褒めて褒め殺してもいいけど、他人や他人の作品をdisってはいけない…姿勢の問題だ。

あとはアングレーム国際漫画祭からの招待を新聞局が辞退した騒動。ことの発端は「仏最大国際漫画祭の誘いを断り、台湾人マンガ家のチャンスを溝に捨てる新聞局は許すまじ」との旨の新聞記事。それでネット界隈で大反響。

「アングレームは『漫画におけるアカデミー賞』なのに、台湾人マンガ家が国際舞台に上がる機会を台無しした!」アカデミーではなくカンヌなんだよバカとのツッコミをおいといて、普段マンガを読まない、台湾マンガに対する認識が25年前に止まってる人まで揃って政府機構を叩く。

焦った新聞局はさっそく記者会見をし「アングレームに参加しないのではなく、テーマ国として出席するのを辞退しただけ。10月にシャンベリー国際漫画フェスティバルにテーマ国として参加するので、アングレームにはゲスト国として参加」と表明。

原因は「2つともテーマ国時間も予算も足らない」「テーマ国として参加するには1回千万元(約3千5百万円)かかるので」と。それでも許さない与論。新聞局は台湾漫画の未来のために2つとも参加すべきた、と迫る。今日でまた「アングレームにテーマ国として参加する」と発表。

新聞局は去年シャンベリーに参加した実績があったからそっちを優先するのがわかるし、そもそも(税)金かかるからな。逆にまるで自尊心が傷つけられて、狂ったようにアングレームに参加したがる与論は理解できない。おまえら、5日まで「アングレーム」でさえ知らないんだろう。

あと「テーマ国」ってのは何を指してるのかようわからん。「Mangasie」でクローズアップされるってこと?どなたか教えてください。

と。感想…台湾人の「(政府からの)援助がなければ何もできない=何もできるはずがない=できなくても当然=悪くなるのがみんな政府のせいだ」な潜在意識があらわになる一件だったな…あと与論に騒がれてすぐ政策変更するなんて…ああそうか選挙が近くなったね…不毛だ…

個人的に今回の件は、新聞局が「台湾漫画界は新聞局に援助されて育ち発展した」というのを主張したがり、やりすぎた兆候だとも見えるけど。援助される側は、いつしか援助されて当然な構えになってた。そしてキーワード「国際舞台で活躍」と「援助」を合わせたら、こうなる。

TLにいるかどうかわかりませんが、アングレームやシャンベリーをはじめ、フランス漫画界に縁のある方がいれば、どうかお伝えください。新聞局はモーニング国際新人漫画賞の受賞者を「台湾漫画の実力を日本人に知らしめた」として表彰する素人集団だから、頼るのをやめなさい。

ちなみに自分はは個人の主義を基づき、新聞局の援助および援助プロジェクトの審査員を断った以来、弊社の漫画出版実績は(業績になれないから?)新聞局が他国に提示する「台湾漫画」からはずされてる。なのでアングレームだろうとシャンベリーだろうと、実はうちとあまり関係ない。

まあ台湾漫画業界人よりも、自分は宇宙漫画業界人(笑)だと自認してるので、そんなにも気にしてないが。当面国際漫画祭などへはいけそうにないけど、もし「ヨーロッパでの可能性を品定めしてあげるから出版物を寄こせ」という方がいらっしゃるのなら、お気軽にご連絡ください。

elielin

数年前は東京でアニメ制作進行をやってた台北在住の台湾人編集者です。おたくでもギークでもないと思うけど、そう思っているのがお前自身だけだと周りから言われています。時々中野区に出没。

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