今回の旅行最後の夜、食事は六本木にある瀬里奈本店で。一人あたりの単価が最も高い夕食でもある。父が瀬里奈をとても気に入って、若い頃はじめて日本を訪れた際に、相手が招待してくれた店がここだったという。ただし、それが本店だったのかどうかは覚えていないらしい。自分は新宿住友ビルの 52 階にかつてあった新宿瀬里奈が好きで、高校時代から東京に来る機会があれば、よくその店を訪れていて、思い出がたくさん。しかし、新宿瀬里奈は 2020 年 4 月、新宿住友ビルのレストラン街の閉鎖に伴って閉店してしまった。そうでなければ今回もそこで食事するはずだ。
まあ、瀬里奈本店には個室があり、以前にも数回訪れているので、慣れ親しんでいると言えば慣れ親しんでいると。予約時にすでにコース料理を注文したため、人数が多くても(12 人)注文で慌てることはなかった。瀬里奈は、神戸牛とカニのしゃぶしゃぶで知られていて、今回選んだ瀬里奈コースにはその両方が含まれており、美味しい前菜、湯葉、毛ガニ(半尾)、そして銀ダラの西京焼きなども楽しめた。
前菜。ナスの白和えとマグロ寿司。

すくい湯葉。

特に印象的だったのは毛ガニで…これがなんと、殻付きのままか、殻を剥いた状態かを選べるの!殻付きの場合はそのまま殻付き毛ガニが提供され、剥いた状態を選ぶと、厨房で毛ガニを丁寧に剥いて提供してくれるのだ。スタッフのお姉さんに「12 名のうち、何人分を剥いたほうがいいでしょうか?」と聞かれ、私はこれまで何度も訪れていながらそのような質問をされたことがなかったので、思わず「ぜ…全部剥いてください!」と答えてしまった。お姉さんの顔に一瞬驚きの表情が浮かんだのを見て、ああっ12 人分のカニを剥くのは大変な作業だよなぁと気づき、申し訳なく思った…
職人が丁寧に剥いた毛ガニはとても美しく、細くほぐれたカニの身、丸ごと取り出されたカニ脚、さらに甲羅に乗せられたカニ味噌など、贅沢だとはこの上にないと思った。本当に贅沢だ。ありがとう。

カニ甲羅揚と選べる銀だらの西京焼き。瀬理奈の西京焼きは極品。

主役の神戸牛とカニ。霜降りの肉もカニ脚も美しい。あと1、2ヶ月後に来たならば、カニ脚はもっと太くなるに違いない。

スープを使って作られた塩味うどん。いつの間にか懐かしい味となった。

瀬里奈は客単価が高いが、そのハイレベルの食材とサービスを考えれば、確かにそれだけの価値がある。記念日や大切なお客様を迎える際には、ここで最高のもてなしを受けるのもよいのだろう。
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撮影時間:2024 年 9 月 20 日
注文内容:瀬里奈コース