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効率的にドラマを観るため、いつもは完結済みの作品を選んでいるが、勘違いで一昨日から今シーズンの中国ドラマ『失笑』を見ている。ヒロインの副業がスタンダップコメディアンで、笑わない主人公に出会うという設定。

正直に言うと、彼女のネタには私も一つも笑えず、主人公がただの普通の人に思うしか…あとヒロインの役者さんが橋本環奈に似すぎで、話は半分ぐらいしか頭に入ってこない感。いや…似てる人がいるもんだな…

さらに観ていると、どこかで見覚えがある気がしていた主人公の男性が、実は『玫瑰的故事』で最後にヒロインに翻弄された若い飛行教官だと気づいた。笑顔はとても素敵なはずなのに、今作では感情表現がほぼ封印されていて、演技の難易度が高そうだ…正直、少し気の毒に感じる。男性主人公はこの難しい役を上手く演じられているとは言えず、『玫瑰的故事』と比較したら、監督が彼を魅力的に映せていない気もする。

良い点を挙げるなら、テンポが速いことだろうか?初対面から数回会っただけで、まだお互いを知らない段階で、第3話には同居開始…ヒロインが積極的なストーリーとは言え、ここまで大胆とは驚きだ。そして、部屋に寝室が一つしかない状態で、知り合ったばかりの女性を家に招き入れるという主人公の道徳観についても、若干追いつけない。

ああ、そういえば、設定上、主人公の家には5匹の猫がいるはずだが、猫用の玩具やキャットタワーはおろか、家具もすべて無傷で、ソファには爪跡ひとつない。実に異世界。

でも猫ちゃんはみんなかわいいね。

こうして書き出してみると、ツッコミどころは多いが、良い点が少ない感じだ…うーん、どう言えば良いのか。ヒロインがコメディアンの役であるにもかかわらず、ネタが全然笑えないという点で、個人的にはもう高い評価ができないのだ。おかしい、このドラマの原作小説付きのはずだが、小説にはヒロインのネタが描かれていなかったのだろうか?それとも原作からもう笑えないネタなのか?

現在第8話まで視聴。ヒロインが突飛な発想で、主人公の家で大量のキャンドルを焚いて儀式を始めたところ、火が広がってしまい、消し止められずに自動スプリンクラーが作動して全身びしょ濡れになる。

そこに帰宅した主人公がすぐに傘を広げて屋内に入り、机の下に隠れていたヒロインに手を差し伸べて助け出す。ヒロインが涙目で見上げる…このシーンでは、室内で傘を差す演出が「まるで韓国ドラマのよう」として話題になり、多くの視聴者が称賛し、「本作で最もロマンチックなシーンの一つ」との声も聞かれる。

ああ… (;´Д`) 私には無理だ。

このシーンが好きなら、きっとこのドラマのターゲット層であろう。

確かに美しいシーンだとは思うよ!

しかし自分は数話前にヒロインが料理で主人公の家を燃やしかけたことを思い出すばかり。

また火事に水浸しと、家にいるはずの5匹の猫は何のリアクションもないのか?

それに、屋内で傘を差すのは何か良くないモノを招くというのでは。

どうにもロマンチックな波長が合わない。困ったものだ。

調べたところ、全 34 話あるようだが、今のところ「ツッコミながら見ていると何とかなる」状態で、最後まで見続けるのは難しくなさそうだが、視聴後に内容を覚えているかどうかは怪しいものだ。

elielin

数年前は東京でアニメ制作進行をやってた台北在住の台湾人編集者です。おたくでもギークでもないと思うけど、そう思っているのがお前自身だけだと周りから言われています。時々中野区に出没。

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