Skip to main content

250608 の…晩ごはん(?)とソフトクリーム!偶然にも、翻訳校正中の小説『浜村渚の計算ノート』第3巻で、主人公も今回の自分と同じように北海道新幹線に乗って函館へ向かう展開となっている。第4章では、函館朝市や五稜郭タワーなど、まさに函館らしい舞台が登場し、「函館にしかない」という設定のハンバーガーチェーン「ハッピーピエロ」なる店まで出てくる。調べてみたら、なるほど、「ラッキーピエロ」という函館ご当地には伝説的ハンバーガーチェーンが実在しているのだ!

事前に公式サイトでメニューを研究したところ、オーナーはおそらくこの店をファストフード店とは捉えておらず、あくまで「ファミリーレストラン」として運営しているようだ。ハンバーガー以外にもカレーライス、オムライス、焼きそば、かつ丼などメニューが豊富で…なんというか…とても丹丹…まるで丹丹漢堡(ダンダンバーガー/台南や高雄を中心に展開する台湾のご当地チェーン)じゃないか? あれ、わざわざ 2500 キロ離れた函館まで来て丹丹漢堡を食べるの?(違)

とはいえ、せっかく函館に来たのだから。行ってみた。

一番人気で数々の賞も受賞している看板メニュー「チャイニーズチキンバーガー」は、直訳すれば「中國炸雞漢堡」だが、中文メニューではなぜか「油淋炸雞漢堡」と表記されていた。なぜ違うのか…は分からない。まあ深く考えないようにしよう。

時間は午後4時過ぎ、昼に食べた塩ワンタン麺がまだ完全に消化されていなかったため、北海道産じゃがいもを使ったラキポテ(チーズポテト)は泣く泣く断念し、チャイニーズチキンバーガーだけを単品で注文。

バーガーはかなりのボリューム。鶏の唐揚げは甘辛いタレにしっかり絡められていて、外はカリっと中はジューシー。レタスと一緒に食べたら、意外とさっぱり感。公式サイトによると、使用している鶏肉は北海道伊達市産、レタスは隣の北斗市大野産、そしてごまの香りがするバンズにはキヌアが練り込まれており、健康的だという。醤油ベースの甘辛い味付けが実にクセになるので、人気があるのも納得。

バーガーを食べ終えた後、店員さんに声をかけて食後のデザートをお願いする…そう、ソフトクリームを注文していたのだ。だからラキポテを諦めたのよ!

事前情報では「小ぶりで食後にぴったり」とあったし、価格も 290 円と安かったので、すっかり信じていた。だが、実際に運ばれてきたものを見ると…全然小さくない!普通サイズじゃん!お得すぎるのでは?

ここのソフトクリームは「シルクソフト」という名称で、同じく公式サイトによれば、シルクたんぱくが配合され、18 種類のシルクアミノ酸を含んで、美容に良いらしい…でも、それって普通は乳液や石けんに入ってるやつじゃ…うん。日本全国探してもこの「シルクソフト」が食べられるのは函館だけ。また正直なところ、シルクたんぱくの味なんてわかるわけがないから…いいかなぁ?まあソフトクリーム自体はとろけるように滑らかで濃厚、「シルク」と形容するのも納得の食感だし。満足満足。

最後に、ラッキーピエロの個性全開な店内装飾についても触れておこう。ラッキーピエロは函館市内に 17 店舗を展開しており、それぞれに異なるテーマが設けられているのだが、どの店舗も例外なく「空想遊園地か?」と思うほど派手で個性的な装飾が施されている。「いったい何をキメたらこんな発想になるの…ください!」と叫びたくなるようなオブジェが店内にひしめいているのだ。

例えば自分が訪れた「函館駅前店」は2階にあり、テーマは「アンリ・マティスが愛した赤」だという。が、階段を上がって振り返った瞬間、目に飛び込んできたのは七色のソフトクリームに囲まれた謎空間…いや、情報量多すぎ!

2階に上がって最初に目にした光景もまた、とにかく情報過多なのよ。

席に着いて食事スペースを眺めると、真正面にある巨大なクマのぬいぐるみがどうしても視界を奪う。あとから写真を見返してようやく、赤い椅子が写っていることに気づいたくらいだ。

ハンバーガーとソフトクリームを食べ終えて、帰り際にその赤い椅子の近くまで行ってみると…おおっ!これが「マティスが愛した赤」か!横には「この『赤い席』にすわると財運と健康にめぐまれます」との文字が…マジか…シャア専用かと思ったよ…

情報はマップピンをクリック

撮影時間:2025 年 6 月 8 日
注文内容:チャイニーズチキンバーガー
     シルクソフト

elielin

数年前は東京でアニメ制作進行をやってた台北在住の台湾人編集者です。おたくでもギークでもないと思うけど、そう思っているのがお前自身だけだと周りから言われています。時々中野区に出没。

コメントを残す