250608 のランチ。北海道新幹線は正午過ぎに新函館北斗駅に到着し、しばらく待ってから函館ライナーの快速列車に乗り換え、午後1時過ぎには函館市に着いた。天気はすこぶる良く、日差しもかなり強かった。
母上が塩ラーメンを食べたいと言っていたので、出発前に函館駅周辺のラーメン店をほとんど調べ尽くした。チェーン店2軒を除くと、日曜定休の小さな店が多く、今回は縁がなかった。自家製麺で知られる老舗「滋養軒」は 13 時半までの昼営業のため、間に合いそうもない。そこで思い出したのが、評価の高い「津つ井軒」。営業時間をググって確認すると 15 時までとのことで、向かった。

行列かもと少し不安だったが、幸運にも空席があった。店内は広くはないが、テーブル席が2つと壁に面したカウンター席があり、15 人ほど座れるだろうか。客席と調理場は分かれていて、店主1人でワンオペ。注文、調理、配膳、会計まですべて1人で行っており、満席時はかなり忙しくなるであろうと伺える。

壁に貼られたメニューを眺め、塩ワンタン麺を注文。

運ばれてきたのは、透き通るようなスープが美しいラーメンである。事前の下調べでは、函館ラーメンはあまり盛り付けにこだわらない印象だったが、「津つ井軒」の一杯は見た目も美しかった。一口スープを啜ると、さっぱりしながらもまろやかで、暑い日にもかかわらずどこか心が温まるような味わい。中太ちぢれ麺との相性も抜群。なんという癒されるコンフォート・フード。

ワンタンは皮が薄く肉がたっぷりで、スープの旨味をより引き立てていた。メニューにある「焼きワンタン」がどんな食感なのか、気になって仕方がない。

実はこの店の看板メニューは「焼きネギ辛味噌ラーメン」なのだ。

ネット上の評価を見ると、濃厚で香ばしい辛味噌スープや焼きネギの美味しさが絶賛されている。しかし、辛味噌か…ううっ、辛い物は少し苦手だな…とはいえ、冬の寒い函館でこの一杯を食べれば、きっと雰囲気も格別だろう。まあ。もし次の機会があれば、自分はやはり塩ワンタン麺を頼むと思う。それほどに美味しかったのだ。
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撮影時間:2025 年 6 月 8 日
注文内容:ワンタン麺(塩)